日本ではアイゼンという呼称が定着していますが、アイゼンはドイツ語のシュタイク・アイゼン(Steigeisen)を略したものが定着した言葉です。ちなみにアイゼンだけだと鉄という意味です。製造メーカーや国内輸入代理店などはフランス語や英語で使われているクランポン(Crampons)と呼んでいます。
クランポンは使う用途つまり傾斜や雪や氷など対象となる地形によって、ポイントの数や形状が異なります。
またいくつかあるアタッチメントの方式はブーツとの一体感を左右する要因になります。
グリベル社のクランポンG12を例にとると、一番上が「ストラップオン」(グリベルでの呼称はニュークラシック)、中央が「ハイブリッド」(グリベルではニューマチック)、一番下が「クリップオン」(グリベルではクランプ・オーマチック)となります。ブーツとの一体感がもっとも高いのは「クリップオン」です。テクニカルな冬期登山やアイスクライミングではこの方式がよいでしょう。その2